スピッツの隠れた名曲〜夕暮れ時に聴きたい曲を5つご紹介!
みなさん、スピッツの曲といえばどういうイメージでしょうか?
懐かしい、爽やかな歌声、ゆったりとした曲調、かわいらしい感じ・・
代表曲「空も飛べるはず」「ロビンソン」「チェリー」などのイメージからぱっと思い浮かぶのはこんな感じでしょうか。
スピッツは今年2015年で結成28周年の大ベテランバンド。今でも数多くの曲を世に送り出しています。
スピッツの曲たちの魅力は一言では語りつくせませんが、特に素敵だと思うこと。
空の色や風の音、自然の風景にすーっと感情が乗っかるような曲がたくさんあるんです。
美しい絵画やしっとりとした短編映画を見ているような気分に浸れる曲。
そんな曲たちの中から今回は、「夕暮れ時に聴きたい曲」を5つご紹介します。
恋は夕暮れ
タイトルそのものに「夕暮れ」が入っています。切ない恋を夕暮れ時に例えたような曲。
恋は昨日よりも 美しい夕暮れ
恋は届かない 悲しきテレパシー
出だしのフレーズからもう切なくてキュンときてしまいます。笑
届かない恋の歌。
蝶々になる 君のいたずらで
ただ朱く かたちなき夢を
染めていくような夕暮れ
蝶が舞うはかない姿と夕暮れ時の風景が、切ない恋のイメージにぴったりとはまってます。
スピッツは他にも「蝶」が出てくる曲がありますが、ここに出てくる蝶の比喩表現も素敵です。
しっとりとした気分に浸りたい夕暮れ時に聴きたい1曲ですね。
稲穂
夏の終わりから秋口にかけて、必ず聴きたくなる1曲。
美しく実る稲穂に 愛を知る 夢も終わる頃
駆け出した 風に逆らい 夕焼けが 僕らを染めていた
稲穂と夕焼けって、なんでこんなに合うんでしょう。
泣き笑いドラマよ続け 夕焼けが僕らを染めていた
夕焼けが世界を染めていた
夕焼けが稲穂の風景という小さな一部分だけでなく世界をも染めてしまいました。
素朴な恋の歌という一面も見せつつ、壮大な雰囲気も出しています。
夕暮れ時に田舎の田んぼ道をのんびり歩きながら聴くと最高に浸れる1曲ですね。
アカネ
悲しい日には 新しい歌 ひとつ
遠く 歩き出そうか
長めのイントロからの、出だしのこのフレーズがとにかく好きです。
悲しいことがあったあと、少しの希望を見出せるような曲。
晴れの予報も ハズれたけど
朱くかすむ 夕陽を待とうか
今は晴れていないけど、夕方にはきれいな夕陽が見られるかもしれない。
心の模様を天気に例えて、夕陽を希望の象徴のようにとらえたような表現。
悲しいけど前を向きたい日に、ひとりで聴いて気分をあげたい1曲ですね。
夕焼け
ずっしりとしたアコースティックギターのイントロからのしっとりとした出だしのバラード。
言葉でハッキリ言えない感じ 具体的に
「好き」では表現しきれない 溢れるほど
例えば夕焼けみたいな サカリの野良猫みたいな
訳わからんて笑ってくれてもいいけど
・・なんでしょう、このモヤモヤした感じ。笑
「美しい夕焼け」を想像させながら、「サカリの野良猫」を持ってくるっていうちょっと変態チックな感じ。
これぞ、スピッツワールド全開です。
君のそばにいたい 想っていたい
他には何もない 生まれてきたよ
遠くから近づいてる 季節の影を
忘れさせてくれる 悲しい程にキレイな夕焼け
影を忘れさせてくれる、と言いながらもずっしりと重い気分のまま終わる曲です。笑
このずっしりとした感じがとってもクセになります。
「アカネ」は悲しいけれど気分をあげたい時に聴きたい曲ですが、この「夕焼け」は、悲しい気分に思いっきり浸りたいときに聴きたい1曲ですね。
夕陽が笑う、君も笑う
これは私、スピッツの曲の中で一番好きかもしれない。数ある名曲の中の名曲と思ってます。
ここにいる 抱き合いたい ここにいる
やたら無邪気な演技で 泣けちゃうくらい
求める 胸が痛い 求める
君はいつも疲れて 不機嫌なのに
今までの4曲は、夕暮れ時=切ない曲というイメージでしたが、この曲はイントロから明るい曲調です。
出だしのフレーズはちょっと切ないというかキュンとくるのですが。
夕陽が笑う 君も笑うから 明日を見る
勝手に決めた リズムに合わせて歩いていこう
このサビの部分!!
「夕陽が笑う」っていう表現からもう超越しているのですが。
「夕陽が笑う」→「君も笑う」→「明日を見る」っていう流れがものすごく好きなんです。
美しい夕陽の風景と一緒にいる人の笑顔があるから前向きになって、明日という希望を見出すっていう。
景色と人物と感情をうまく調和させて表現しているなあと思うんです。
これぞスピッツ流。
夕方、川沿いをのんびり散歩しながら何度も繰り返し聴きたい1曲ですね。
まとめ
スピッツの数ある名曲の中から、今回は「夕暮れ時に聴きたい曲」を5つご紹介しました。
スピッツの曲はどれも素晴らしいのですが、特に歌詞の表現の美しさや奥深さにハッとさせられたり心を掴まれたりすることがよくあります。
音楽なのでサウンドとしてなんとなく流すのもいいのですが、私は電車やバスなどの移動中やカフェでのんびりしているときにじっくりと聴くことが多いです。そのほうが思うぞんぶんに浸れるので。
何度も聴いているはずの曲なのに思わぬところでハッとしたり、今までそんなに好きと思わなかった曲なのにある日急に大好きになったり。
そんな発見のあるスピッツの曲たち。
たくさんの人たちにスピッツの魅力を知ってほしいなあ。
そんな想いで今日はこの記事を終わります。