司会者は見た! 婚活パーティーの実態 ~49歳のおじいちゃん~
こんにちは
普段はコーチングのコーチとして活躍しているカズさんです。
男女のコミュニケーションを研究するために時々婚活パーティーの司会のお手伝いもしてます。
さて、今日のタイトル、あの市原悦子さんからクレームが来そうでビクビクしてます。
市原悦子?そう思った方、あの土曜ワイド劇場の「家政婦は見た!」をご存知でしょうか?
その『家政婦は見た』ですが、1940年に千葉県で生まれた石崎秋子は息子を亡くしてから夫婦仲が冷えて離婚に至り独りになってから家政婦一筋20年余リは「大沢家政婦紹介所」の2階を間借りし、愛猫の「はるみ」と共同生活している・・・・
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”yuri.jpg” name=”ゆりちゃん” ]カズさん そんなんどうでもええから[/speech_bubble]
ちなみに家政婦のミタさんとも関係がありません。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”yuri.jpg” name=”ゆりちゃん” ]だからもうええっちゅうねん おっさん!![/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”kazu.png” name=”カズさん” ]承知しました[/speech_bubble]「あら、私じゃなかったのね。」
あんたも もうええねん!
婚活パーティーの実態を赤裸々に話します
さて、婚活パーティーの実態を赤裸々に話すことで、僕は婚活業界から抹殺される恐れがあります。でも健全な婚活パーティーを運営するためにもあえて話さなくてはいけません。たとえゴルゴ13に狙われようとも話さなくてはいけません。だから今日も話しますよ。
今日はタイトル通り49歳のおじいちゃんの話です。
「婚活パーティー」「49歳のおじいちゃん」このキーワードであなたはなにを連想しますか。
きっとあなたは、「自分も子供も若い時にできちゃった結婚して、今では孫が6人いてるけど、奥さんに先立たれて婚活どころか妊活もまだまだいける、『〇〇さん家の大家族年末スペシャル』に出てくるような49歳の若いおじいちゃん」がカズさんが司会をしている婚活パーティーに参加したところを想像したと思います。
一夫多妻制、、、いいですね。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”yuri.jpg” name=”ゆりちゃん” ]はよ 先行こうや おっさん!![/speech_bubble]
そう あれは確か2年くらい前のお盆前の蒸し暑い夏の日のパーティーでした。暑い日だというのに、ちょっぴりひんやり感もあり、何か得たいの知れないものが出てきてもおかしくないそんな夜でした。
久しぶりの夜のパーティーそして初めての40代限定のパーティーと言うことで僕もスタッフのゆりちゃんも緊張と興奮が入り交じった状態でした。
淡々と受付をしている僕たちにその事件は起こりました。
ある男性が受付の僕たちの目の前まで来た時です。
そうびっくりしました。まさかこんな安っぽい?婚活パーティーに参加するなんて、何かの間違いではないか?
隣にいたスタッフのゆりちゃんをみると、ゆりちゃんも僕と同じことを思ってたようで、「なんでこんなパーティーに来てるの?」そんな表情です。
そんなことで僕たちは騒ぎ立ててはいけません、冷静に冷静に落ち着いて対応しました。
どこの婚活パーティーでもそうですが、参加者同士名まえは知られないように個人情報はしっかり管理されてます。
参加者名がわかるのは我々スタッフだけです。おそらくCIAよりセキュリティは厳しいと思います・・・
で、僕たちはあの人の名前を確認しましたが、知っている名前ではありません。本名?偽名?
まあそんなことはどうでもいいです。
でも、今日のパーティーは何かが何かが起こりそうです。
女性陣がざわめかないかと心配です。
定刻どおりパーティー開始です。
40代パーティーは20代と違って、しっとりと大人な雰囲気です。
きゃっきゃ!と笑い声が聞こえるでもなく、シーンとした感じでもなく、大人なムードが漂っています。
オレンジ色の照明がよりいっそうムーディー勝山にしている感じです。
そして20代、30代パーティーと明らかに違う点を僕は発見してしまいました。
それは、自己紹介を書いたカードと目の位置が遠い、カードを持った手を精一杯伸ばして、そして目を線みたいにして見ているということです。
案の定感想には、
カードの文字が小さくて見えません と書かれてしまいました。
老眼鏡を持ってきてください としか答えようがありません。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”kazu.png” name=”カズさん” ]さあ!ゆりちゃん もっと観察しようや[/speech_bubble]
そう僕とゆりちゃんは、例のあの人を観察することにしました。
女性陣ははずかしいのか下をむいたままあまりしゃべろうとはしません。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”kazu.png” name=”カズさん” ]あまりしゃべろうとしてないね[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”yuri.jpg” name=”ゆりちゃん” ]そりゃそうでしょう しゃべりにくいでしょう[/speech_bubble]
そう女性陣はあの人としゃべりにくい感じでした。
そんな感じが続いて、パーティーもいよいよ告白タイムです。
あの人はどうなるんやろう
僕とゆりちゃん、いや他の参加者もきっとそのことで頭が一杯のはずです。
結果発表・・・
結局あの人はだれからもOKと言われず散ってしまいました。
そう仕方がなかったんや。当然の結果かもしれん。
じつは事前にこうなると予想してたけどもいざその通りになるとなんとも言えないものを感じていました。
パーティーが終わり、僕とゆりちゃんはコーヒーを飲みながら参加者の感想を見てみることにしました。
するとどうでしょう。3、4人の女性からあの人について書かれているではありませんか?
年齢をごまかしている人がいます。
年齢詐称している人がいます。ちゃんと確認してください。
40代でない人がいます。困ります。
クレームです。クレーム発生です。
そうあの人はどうみても49才に見えないとんでもないじじいでした。
「自分も子供も若い時にできちゃった結婚して、今では孫が6人いてるけど、奥さんに先立たれて婚活どころか妊活もまだまだいける、『〇〇さん家の大家族年末スペシャル』に出てくるような49歳の若いおじいちゃん」ではなかったんです。
ゆりちゃんと僕は憤りを抑えることができません。
いくらなんでもこれは許すわけにはいきません。
そして僕は15名いるスタッフに今日のこの出来事の詳細を一斉にメールでシェアしました。
「自分も子供も若い時にできちゃった結婚して、今では孫が6人いてるけど、奥さんに先立たれて婚活どころか妊活もまだまだいける、『〇〇さん家の大家族年末スペシャル』に出てくるような49歳の若いおじいちゃん」でなくてほんまもんのおじいちゃんが来ました。と
この手のやつは絶対また来ます。なんとしても次回は参加させてはいけません。
水際で阻止しなければいけません。
婚活パーティー第2戦 あれから2週間後、、、
予想通りやつが戻ってきました。60代の加齢臭をまとい、颯爽とやってきました。
参加費用を払おうとした瞬間ぼくは、
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”kazu.png” name=”カズさん” ]今日は運転免許証が必要です。ご提示ください[/speech_bubble] ※本当は提示しなくてもいいのですが、、さあ攻撃開始です。
「まいったかこのじじい 降参やろ!」
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”jiji.jpg” name=”自称49歳のじじい” ]
『わたし車運転しないんで持ってないです』[/speech_bubble]
なに!このじじい思ったよりやりよるな!
よしそっちがそうならもう本気出すで!
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”kazu.png” name=”カズさん” ]健康保険証でもいいですよ[/speech_bubble]
どうや じしいまいったか!
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”jiji.jpg” name=”自称49歳のじじい” ]『忘れましたわ』
[/speech_bubble]く~っ!
結局その日は僕たちの負け
このまま終われない僕は、先輩スタッフのとも子さんに相談することに
「じゃ今度は私が対決するわ」
とも子さんは百戦錬磨のプロ中のプロですから、きっと退治してくれるにちがいありません。
婚活パーティー第3戦 それからまた2週間後、、、
ついに決戦の時がきました。
僕ととも子さん、そしてゆりちゃんにもうひとりけい子ちゃんも参戦です。
これだけいれば大丈夫やろう
僕たちは自信満々でそのときを待ちました。
受付開始
予定通り、じじいがやってきました。
今日は一段と加齢臭がパワーアップしてる感じです。
きっと今日のこの対戦を想定してどこかの山奥で厳しい修行を積んだにちがいありません。
それを感じさせるオイニーです。
『あ、、忘れました』
[/speech_bubble]
想定内 想定内やでじじい
と思った瞬間、じしいは一枚の紙切れを僕たちに見せました。
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”jiji.jpg” name=”自称49歳のじじい” ]『保険証じゃないけど、名刺ならあります。』
[/speech_bubble]名刺?年わからんやろう!名前とかどうでもええねん!
ほんまの年が知りたいねん こっちは!
でもせっかくのじじいの攻撃を無視するわけにはいきません。
しっかり防御しなくてはと思い、その名刺を見ると、、、
おい 手作り感満載やで、家のパソコンで作ったんちゃう?
しかも端とかもうぼろぼろやで、、、破れかけてるし
とも子さんも、ゆりちゃんもけい子ちゃんの目もそういってました。
「とも子さん、次もこんなんやったら僕ら切腹せなあきませんよ」
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”とも子さん” ]そうやね、、、次考えようか。。。[/speech_bubble]
でその日の感想
ついに書かれました
おじいちゃんがひとりいました。。。
ついに書かれてしまいました。
これだけは書かれまいとがんばってきたのに、ついに書かれました。
もうこれ以上やられるわけにはいきません。
その晩、僕ととも子さんは最後のミーティングをしました。
もう後がありません。
それからまた2週間が経ちました。婚活パーティー第4戦
いつものように受付をしていると、今日もおじいちゃんは現れました。
4連投です。神様仏様じじい様です。(意味わからん人はスルーしてください)
この前保険証なかったら参加させへんて言ってるからな
わすれた言うたら、ここから先は一歩も入れさせんぞ
[speech_bubble type=”think” subtype=”L1″ icon=”yuri.jpg” name=”ゆりちゃん” ]えっ!カズさん 本出したん?いつかは自分の本出したいって言ってたけど、こんな本出すん?めっちゃ恥ずかしいわ、、、[/speech_bubble]※でも運営会社は、案内では保険証の提示は事前に言ってないので提示する義務はないのです。運営会社が参加OKといえばOKなのです。だから保険証など身分証明書をもって無くても参加できます。
大抵の婚活パーティーはネットでの申し込みなのでその点は適当なのです。競合会社が多い業界なので、まずは集客を優先させます。婚活パーティー会社って結構いい加減なところが多いのでしっかり調べることをおすすめします。
(司会者は見た!婚活パーティーの実態:2015年10月発売:著者カズさんより引用)
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”kazu.png” name=”カズさん” ]保険証見せてください[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”jiji.jpg” name=”自称49歳のじじい” ]
『ああ 忘れてしもた』
[/speech_bubble]
わかってるよ じじい
そして僕たちの最終兵器 リーサルウェポンの登場です。
「口頭でいいので生年月日を教えてください」
(どうや即答できんやろう これで地獄に落ちろ~ ジジイ~)
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”jiji.jpg” name=”自称49歳のじじい” ]昭和39年〇月7日ですけど。
[/speech_bubble]
ええっ!!! 即答しやがった。まじでこの質問も想定してたんか!
しかもギリギリ49才や!
結局4戦0勝4敗で、僕たちの40代シリーズは終わりました。
神様仏様じじい様のシリーズでした。
婚活パーティー司会者としてこれでは終われない
でも収獲がありました。じじいの誕生日がわかったことです。
〇月7日を過ぎればじじいは50歳になるので、40代パーティーには参加できません。
で、そのXデー 〇月7日以降 僕たちはあのじじいの姿を二度と見ることはありませんでした。
スタッフ全員、街でもあのじじいの姿を二度と見ることはありませんでした。
あの蒸し暑い夏の日なのにちょっとひんやりした夜に出現したじじい
僕たちは何を見て、何と戦っていたんやろうか?
もしこれを見てたらもう一度戦いたい、
もしこれを見たなら連絡ください。山下さん!!
「あら、私じゃなかったのね。」
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